出版企画書の書き方|そのまま使える9項目のテンプレートを解説
出版社に持ち込みたいが、何をどう書けばいいか分からず出版企画書の作成に手が止まっている方は少なくありません。
企画書は、タイトルや読者ターゲットなど9つの要素を過不足なく盛り込むことで、初めて出版社に届く資料になります。
この記事で扱うのは、そのまま使えるテンプレートと記入例、そして提出までの流れです。
読み終えるころには、自分の企画に足りない要素がどこかを判断できるようになります。
目次
出版企画書とは?役割と全体像

出版企画書とは、著者が伝えたい本の内容と狙いを、出版社の編集者に向けて一枚程度の資料にまとめたものです。
まずは役割と全体像を整理します。
定義と、資料が果たす役割
出版企画書は、著者の頭の中にある企画を、出版社の担当者が判断できる形に変換した資料です。
口頭の熱意だけでは、編集会議で他の企画と比較してもらえません。
タイトル案や読者像、目次案などを文字にすることで、担当者が社内で説明しやすい材料になります。
誰が読み、なぜ資料がないと話が進まないのか
企画書を最初に読むのは担当編集者です。
編集者は、企画の面白さだけでなくその本が売れる見込みがあるかどうかを冷静に見ています。
社内の企画会議に通せるか、営業や販売部門を説得できるかも判断材料になるため、資料が無いまま持ち込まれた企画は、検討の土俵にすら上がらないことがほとんどです。
著者の想いと出版社の採算、両方の視点を意識して形にすることが、出版への最初の一歩になります。
商業出版と自費出版で位置づけが変わる
出版企画書は、商業出版を目指す場合に欠かせない資料です。
商業出版では、出版社が印刷や流通の費用を負担するため、採算が見込めるかどうかを企画書で判断します。
一方、著者自身が費用を負担するスタイルでは、企画書の役割はやや異なります。
詳しくは商業出版と自費出版の違いとは?費用・メリット・選び方でも整理していますので、あわせてご確認ください。
書き出す前に決めておきたい2つのこと
企画書を書き始める前に、決めておきたいことが2つあります。
1つ目は、誰の、どんな悩みを解決する本にするかという読者像です。
2つ目に決まるのが、その本ならではの切り口、つまり類書との違いになります。
この2点が定まらないまま各項目を埋めても、内容がぼやけた企画書になりがちです。
なぜ一枚の資料で採否が決まるのか

企画書がなぜ採否を左右するのか、編集者側の視点から見ていきます。
判断材料が限られているぶん、資料の完成度がそのまま評価に直結する構造です。
出版社は届く見込みと再現性を見ている
出版社の担当者は、企画書を読むとき、まずその本がどれだけの読者に届く見込みがあるかを確認します。
内容の面白さと同じくらい、市場での価値や売れる可能性が判断材料になるためです。
あわせて重視されるのが、「頑張ります」という意気込みよりも再現性のある実績や手法です。
編集者が見ているのは、過去にどんな成果を出してきたか、その成果を本のテーマでも再現できそうか、という2点になります。
判断材料は資料だけ、実績は数字で示す
編集者が著者に直接会うのは、たいてい一次評価を終えたあとです。
企画書だけを頼りに、最初のふるい分けが行われます。
著者本人の人柄や熱意までは、資料からは伝わらないものです。
だからこそ実績を書くときは、「経験があります」で終わらせず、携わった件数や規模、成果として現れた変化を数字で具体的に示すことが説得力を左右します。
一度で完成しない前提で、通ったあとまで描く
最初に書いた企画書が、そのまま採用されることはまれです。
編集者のフィードバックを受け、タイトルや切り口を何度か練り直していきます。
一度で完璧を狙うより、直しながら精度を上げていく姿勢のほうが採用には近道です。
やり取りが進むと、話題は刊行後にどう売るかへ移ります。
ここで効いてくるのが販促の見通しです。
セミナーや研修の現場で経営者の話を聞いてきた実感として、出したあとにどう届けるかまで描けている企画書は、通りやすい印象があります。
出版企画書に必ず入れたい9つの構成要素

出版企画書には、決まった書式があるわけではありません。
ただし、編集者が判断しやすい企画書には、共通して盛り込まれている要素があるものです。
ここでは9つに整理して紹介します。
① タイトル案と企画意図
タイトル案は、企画書の中で最初に目に入る要素です。
本の内容が一瞬で伝わるタイトルであるほど、次の項目まで読み進めてもらいやすくなります。
あわせて、なぜこの本を今出す必要があるのかという企画意図も添え、要点を絞って簡潔にまとめるのが一つの目安です。
② 読者ターゲットと悩みの具体化
読者ターゲットは、年齢や職業といった属性だけでなく、どんな悩みを抱えている人に向けた本かまで具体化します。
「経営者向け」ではなく「従業員30名規模で後継者に悩む経営者」。
ここまで絞り込めば、編集者は本の立ち位置をつかめます。
③ 類書との差別化
類書との差別化は、書店の棚に並んだときにその本が選ばれる理由を示す項目です。
似たテーマの本を3冊程度挙げ、内容や切り口の違いを比較すると分かりやすくなります。
比較は1枚の表にまとめておくと、編集者が一目で把握できます。
差別化ポイントは、著者自身の経験や専門性との掛け合わせが鍵です。
④ 目次案
目次案は、本の設計図にあたる部分です。
章立てとして、各章で何を伝えるかを箇条書きでも構いませんので示します。
読者の悩みが章を追うごとに解決へ向かう流れになっているかを意識すると、まとまりのある構成になります。
⑤ 本文サンプル
本文サンプルは、実際の文章がどんな雰囲気で書かれるのかを伝える部分です。
全文を書き上げる必要はなく、冒頭の一部や象徴的なエピソードを抜粋すれば足ります。
文体やテンポが伝わる範囲を抜き出すのが一つの目安です。
⑥ 著者プロフィールと実績
著者プロフィールは、経歴を並べるだけの欄ではありません。
「長年の経験があります」で終わらせず、携わった業界や年数、実績を数字で書く。
そこで初めて説得力が生まれます。
謙虚に書きすぎるとかえって実力が伝わらないため、実績は遠慮せず具体的な数字とともに示しましょう。
⑦ 販促・販売協力
販促・販売協力は、出したあとにどう本を届けるかを示す項目です。
SNSのフォロワー数、法人・団体とのつながり、講演や研修の実施状況。
書けるものはひととおり並べておきます。
出版社は印刷や流通の費用を負担する以上、売れる見込みが重視されるところです。
発信力や販売協力の具体策が、そのまま企画の後押しになります。
⑧ 出版スケジュールの見立て
出版スケジュールの見立ては、いつ頃の刊行を希望するかを示す項目です。
周年記念や講演イベントなど、発売時期に意味を持たせられる場合は、その理由もあわせて書いておきます。
希望はあくまで目安で、最終的な時期は編集者との相談で決まります。
⑨ 希望価格・印税についての考え方
希望価格や印税についての考え方も、企画書に添えておきたい項目です。
相場観をどこまで具体的に書くかは出版社によって幅がありますが、「相場に準じます」と一言添えるだけでも、編集者は交渉の余地を把握しやすくなります。
印税の仕組みについては、商業出版の印税相場を徹底解説|経営者・士業が知るべき仕組みと現実で詳しく整理していますので、あわせてご確認ください。
そのまま使えるテンプレートと記入例

ここまでの9項目を、実際にそのままコピーして使える表の形にまとめました。
項目の順序は先ほどの9つと揃えていますので、上から埋めていくだけで骨格ができあがります。
基本フォーマットは1枚+補足
企画書の基本フォーマットは、出版社によって細かな決まりは異なりますが、主要項目をA4用紙1枚にまとめ、本文サンプルや類書比較は別紙の補足資料にする形が一つの目安です。
1枚にまとめておくと、編集者が全体像を短時間で把握しやすくなります。
補足資料は別紙にして、メインの1枚がすっきり読める状態を保ちましょう。
テンプレート全文(そのままコピーして使える書式)
以下の表は、先ほどの9項目をそのままコピーして使える形にしたものです。
「記入欄」に自分の企画を当てはめながら埋めてみてください。
| 項目 | 記入欄(コピーして使用) | 記入のポイント |
|---|---|---|
| ①タイトル案と企画意図 | 一文で言い切れる企画意図から書く(長くなりすぎない) | |
| ②読者ターゲット | 年齢・職業・悩みを具体的に | |
| ③類書との差別化 | 類書3冊程度と比較表で | |
| ④目次案 | 章立てと各章の要点(章数は出版社や本の性格によって異なる) | |
| ⑤本文サンプル | 文章の雰囲気が伝わる範囲の抜粋 | |
| ⑥著者プロフィール | 実績は数字で具体的に | |
| ⑦販促・販売協力 | SNS・法人リスト等 | |
| ⑧出版スケジュール | 希望時期・想定期間 | |
| ⑨希望価格・印税 | 相場観の記載でも可 |
記入例:企画意図はこう書く(NG→OK対照)
企画意図は、書き方ひとつで印象が大きく変わる項目です。
「長年の経験があります」だけで終わる書き方はNG、「〇〇業界で長年携わり、現場で見えてきた課題を伝えたい」のように具体的な経験と結びつける書き方がOKという違いを意識してみてください。
抽象的な自己紹介ではなく、経験に裏づけられた一文を目指しましょう。
記入例:目次案の組み立て方(NG→OK対照)
目次案も同様に、書き方で伝わり方が変わります。
「第1章:概論」のような抽象的なタイトルはNG、「第1章:なぜ多くの経営者がこの課題でつまずくのか」のように、読者の疑問や課題を投げかけるタイトルがOKという対比を意識すると、目次だけで内容の骨格が伝わりやすくなります。
各章の見出しは、本文の要約ではなく問いかけとして機能させましょう。
テンプレートは自分用に育てる
テンプレートは、そのまま埋めて終わりではありません。
一度作った企画書を編集者に見てもらい、フィードバックを反映しながら育てていくのが実際の進め方に近いです。
最初から完璧を目指すより、何度か書き直す前提で取り組むほうが、結果的に精度は上がります。
提出形式で気をつけること
まず確認したいのが、出版社の応募要項に書かれた提出形式です。
Wordやテキスト形式が指定されている場合、PDFで送ると開けないなどのトラブルにつながることがあります。
ファイル名に著者名やタイトルを入れておけば、担当者も管理しやすいはずです。
指定がない場合は、メール本文に簡単な挨拶を添えて送りましょう。
企画づくりから提出までの流れ【6ステップ】

企画を思いついてから出版社へ提出するまでの流れを、6つのステップに分けて整理しました。
STEP1. 最初に目的とゴールを決める
企画づくりの最初のステップは、何のためにこの本を出すのかという目的を言語化することです。
集客のためか、採用のためか、専門性を示すブランディングのためか。
目的が違えば、書くべき内容もターゲットも変わります。
STEP2. 類書を並べて立ち位置を決める
次にやるのは、書店やオンライン書店で似たテーマの本を探し、並べて比較する作業です。
すでにある本と同じ内容では、出版社にとって出す意味が見出しにくくなります。
類書にない切り口や、自分だからこそ語れる視点を洗い出し、企画の立ち位置を決めていきましょう。
STEP3. 目次案から書き始めると早い
企画書全体をいきなり書こうとすると、たいてい手が止まってしまうもの。
先に目次案から作ると、本の骨格が見えて他の項目も書きやすくなります。
章立てさえ決まれば、本文サンプルの方向性も自然に見えてくるはずです。
STEP4. スケジュールの見立てを添える
目次案ができたら、いつ頃の刊行を目指すかの見立ても添えておきましょう。
特別な意味を持たせられる時期がある場合は、その理由も簡潔に書いておくと伝わりやすくなります。
スケジュールはあくまで希望であり、実際の刊行時期は編集者との相談で決まるものです。
STEP5. 提出前に第三者へ読んでもらう
企画書が一通り書き上がったら、自分以外の第三者に読んでもらい、内容が伝わるかを確認します。
書いた本人には当たり前でも読者には伝わらない専門用語や説明不足が見つかるもので、独りよがりな企画書になるのを防げます。
STEP6. セルフチェックリストで最終確認する
提出前に、次の項目を確認しましょう。
内容面
- ☐ 企画趣旨を一文で言えるか
- ☐ 読者ターゲットが具体的か
- ☐ 類書との違いを言えるか
- ☐ 目次案が具体的か
提出形式面
- ☐ 分量が適切か
- ☐ 誤字脱字がないか
- ☐ ファイル形式が指定通りか
- ☐ ファイル名が分かりやすいか
工程全体は本が出版されるまでの流れ|企画から流通までの工程と期間でも解説しています。
通る企画書と落ちる企画書の違い

通る企画書と落ちる企画書には、いくつかの共通した違いがあります。
商業出版できる人の特徴7選|経営者・士業が選ばれる条件と採用基準とあわせて、5つの視点で見ていきましょう。
主語が読者になっているか
落ちやすい企画書は、「私はこう思う」「私はこう感じた」という著者主語の記述が多い傾向にあります。
一方で通る企画書は、「読者はこう変われる」「読者のこの悩みが解決する」と、主語が一貫して読者に置き換わっています。
自分の話を、読者にとっての意味に翻訳できているかを確認してみてください。
抽象で終わらず具体があるか
「分かりやすく解説します」「役に立つ情報を紹介します」といった抽象的な表現だけの企画書は、内容が想像しにくく評価されにくい傾向があります。
具体的なエピソードや数字、実例が添えられている企画書ほど、編集者は中身をイメージしやすくなります。
タイトルで中身が想像できるか
タイトルを見ただけで、誰に向けたどんな本かが伝わるかどうかも、通過の分かれ目です。
凝った言い回しよりも、読者の悩みや得られる変化が一目で分かるタイトルの方が、編集者にも読者にも伝わりやすくなります。
出したあとの出口が描けているか
通る企画書は、本を出したあとにどう売っていくかまで描けています。
SNSでの発信、講演や研修での販売、法人への働きかけ。
具体的な販促の道筋があるかどうかを編集者は見ています。
出したあとの動きまで想像させる企画書ほど、評価は高いものです。
迷ったときの判断基準
どの項目から手を付けるか迷ったときは、「この一文を読んだ編集者が、次の項目も読みたくなるか」を基準に見直すと判断しやすくなります。
読者にとっての価値が伝わっているか、著者の自己満足になっていないかを、一項目ずつ確認しましょう。
商業出版と出版プロデュース、企画書の書き方はどう変わるか
商業出版と、KISACHI.が手がける出版プロデュース(自費出版に近い形式)では、企画書で重視される点が異なります。
両者の違いを整理しておきましょう。
| 観点 | 商業出版 | 出版プロデュース・自費出版 |
|---|---|---|
| 企画書の主眼 | 出版社の採算に応える | 著者の目的から逆算する |
| 重視される項目 | 類書比較・販促の道筋 | 目的・活用シーン |
| スケジュール | 出版社の意向に左右される | 比較的コントロールしやすい |
商業出版の企画書:出版社の採算に応える設計
商業出版では、印刷・流通・販促の費用を出版社が負担する形になります。
それだけに企画書には、「この本がどれだけ売れる見込みがあるか」という出版社の採算に応える設計が欠かせません。
類書比較、読者ターゲットの具体化、販促の道筋。
この3つを厚く書けているかが通過を左右します。
出版プロデュース・自費出版の企画書:成果から逆算する設計
出版プロデュースや自費出版は、著者自身が制作費用を負担する形式が中心です。
採否を出版社に判断してもらう必要が薄い分、企画書は「この本を通じて何を実現したいか」という成果から逆算して組み立てます。
詳しくは企業出版の完全ガイド|メリット・費用・出版までの流れ、費用面は出版ブランディング費用の相場|内訳と選び方完全ガイドもご参照ください。
どちらが向いているかの見極め方
商業出版が向いているのは、時間をかけてでも出版社の審査を通し、書店流通による認知拡大を狙いたい方です。
一方、出版プロデュースが向いているのは、スケジュールをコントロールしたい方や、採用・営業などの目的に直結させたい方です。
AIと「語り」で企画書づくりを短縮する|忙しい経営者・士業の進め方

書く時間が取れない。
経営者や士業の方から特に多く聞かれる悩みです。
ここでは、AIと「語り」を組み合わせて企画書づくりを進める方法を紹介します。
AIで企画意図・目次案のたたき台を作る
企画意図や目次案は、話した内容をAIに整理してもらうことで、ゼロから文章を書くよりも早くたたき台が作れます。
箇条書きで思いついたことを入力し、章立ての形に整えてもらう。
それだけでも、白紙から書き始めるよりずっと着手しやすくなるはずです。
まずは完璧を求めず、たたき台として活用してみましょう。
AIが苦手な部分(読者の悩みの解像度・独自の切り口)は人が補う
一方で、読者が実際に抱えている悩みの生々しさや、著者自身にしか語れない独自の切り口は、AIだけでは十分に表現できません。
AIが生成した企画書をそのまま提出しても、採否に直結するわけではないというのが実務上の感触です。
たたき台を土台に、人の手で解像度を上げる工程が要ります。
語りを企画の核にする(インタビュー起点の企画書づくり)
文章を書くのが苦手な方は、書く前にまず語ることから始める方法もあります。
自分の経験や考えを話し、その内容を文字に起こして企画書の材料にする。
この順番なら、書けないという壁を回避できます。
語った内容の中にこそ、独自の切り口が眠っていることが多いためです。
詳しくは本が書けない経営者でも出版できる|話すだけで書籍化する方法と費用をご覧ください。
完璧を目指さず、プロと壁打ちしながら精度を上げる
忙しい経営者・士業の方に現実的なのは、一人で完璧な企画書を仕上げようとせず、プロと壁打ちしながら精度を上げていく進め方です。
セミナーや研修の現場での実感として、話すだけで骨子が形になる進め方は忙しい方ほど相性がよいと感じます。
「話すだけで書籍が完成する」出版支援の詳細は、無料でお届けしている資料にまとめています。
出版企画書でよくある5つの失敗と対策

最後に、企画書でよく見られる失敗のパターンと、その対策を5つ紹介します。
書きたいことを全部詰め込む
伝えたい思いが強いほど、あれもこれもと詰め込みすぎて、結局何が言いたい本か分からなくなる失敗が起こりがちです。
一番伝えたい一点に絞り込み、それ以外は思い切って削る勇気を持ちましょう。
読者像がぼんやりしている
「多くの人に役立つ本」というターゲット設定は、一見間口が広いようで、実は誰にも刺さらない企画書になりがちです。
年齢・職業・悩みの具体性が欠けたままでは、編集者も読者像を描けません。
あえて対象を絞り込むことが、多くの読者に届く近道になります。
類書を調べていない
類書を調べずに書いた企画書は、すでに世の中にある本と同じ内容になっていないかを、著者自身が確認できていない状態です。
書店やオンライン書店で実際に類書を手に取り、違いを言語化しておきましょう。
目次が見出しの羅列で終わる
目次案が「第1章:〇〇について」のような見出しの羅列で終わっていると、各章で具体的に何が語られるのかが編集者に伝わりません。
章タイトルには問いかけや読者の課題を反映させましょう。
出したあとの活用が空白になっている
企画書に、出版後どう活用するかの記載がないと、出版社は「出したあとの広がりが見えない企画」と判断しやすくなります。
SNSでの発信予定や法人・団体への展開を一言添えるだけでも印象は変わります。
出版社に届けるための準備と伝え方

企画書ができたら、次は届け方です。
送り先の探し方から、返事がないときの動き方まで解説します。
送り先は本棚から探す
送り先を探すときは、自分の本と近いジャンルを扱っている出版社を、実際の書店の棚から探すのが確実な方法の一つです。
公募情報の探し方は、商業出版の募集の探し方|公募情報を見つける7つの方法と注意点にまとめました。
一言を添えて送る
企画書だけを送りつけるのではなく、なぜこの出版社に、なぜ今送るのかという一言を添えると、担当者に読んでもらえる可能性が上がります。
長い自己紹介は不要です。
企画書の要点と、送る理由を数行にまとめて添付すれば十分です。
返事がない・断られたときの向き合い方
出版社によっては、返事がないことを「不採用」の意思表示として扱っている場合もあります。
これは著者の力量ではなく、出版社側の事情によるところが大きいものです。
一社で断られても、そこで終わりではないはずです。
フィードバックをもらえたなら、指摘された点を直して別の出版社に送るという選択肢もあります。
評価軸は出版社ごとに違うもの。
複数社への打診には十分な価値があるはずです。
自費出版・出版プロデュースという選択肢も持っておく
商業出版で送り続けても手応えがない場合、自費出版や出版プロデュースという形で、先に実績を作るという選択肢もあります。
状況に応じて、複数の選択肢を並行して検討してみてください。
KISACHI.株式会社について
KISACHI.株式会社は、「1社長=1著書」の実現をミッションに掲げ、AIと語りを組み合わせた出版支援を行っています。
支援した書籍が、予約段階からAmazon7部門1位を獲得した事例もあります。
代表の友部貴幸は、セミナーや研修の登壇を重ねてきた日本AI出版社®の代表です。
想いを語るだけで、最短2ヶ月で著者としてのブランディングを確立できる支援体制を整えています。
出版に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。
友部 貴幸(ともべ たかゆき)
KISACHI.株式会社 代表取締役/日本AI出版社® 代表
出版企画書についてよくある質問
出版企画書について、よく寄せられる質問にお答えします。
Q1. 出版企画書とは何ですか?
出版企画書とは、著者が出したい本の内容や狙いを、出版社の編集者に向けてまとめた提案資料です。
タイトル案や読者ターゲット、目次案などをひとつの資料に整理する点が特徴です。
Q2. 出版企画書はどこに・どうやって持ち込むのですか?
多くの場合、自分の本と近いジャンルを扱っている出版社を書店やオンライン書店で探し、公募情報やメールの窓口を通じて企画書を送ります。
知人の紹介や、出版に関わる支援会社を経由するルートも一般的です。
Q3. 出版企画書のテンプレートやサンプルはどこで手に入りますか?
本記事の「そのまま使えるテンプレートと記入例」でも、コピーして使える表形式のテンプレートを紹介しています。
9つの項目に沿って記入欄を埋めていくだけで、企画書の骨格が完成する構成にしています。
記入例のNG・OK対照も参考にしながら、自分の企画に当てはめてみてください。
Q4. 実績が少なくても出版企画書は通りますか?
実績が少ないこと自体が、即座に不採用につながるわけではありません。
過去の実績よりも、読者の悩みをどれだけ具体的に捉えているか、独自の切り口があるかを重視する出版社もあります。
専門性や現場での経験を数字や具体例で丁寧に示すことを意識してみてください。
Q5. 出版企画書を送ったあと返事が来ない場合はどうすればいいですか?
返事が来ない場合、出版社によっては、返事がないこと自体を不採用の意思表示として扱っていることがあります。
一定期間待っても連絡がなければ、企画書を見直したうえで別の出版社に送るなど、次の行動に移ってよいタイミングです。
返事の有無だけで、企画の価値を判断する必要はありません。
まとめ:出版企画書を9項目で整え、読者を主語に伝えよう
出版企画書は、9つの項目を過不足なく揃え、主語を著者ではなく読者に置き換えることで、初めて出版社に届く提案書になります。
タイトル案から希望価格・印税まで、9項目のテンプレートを土台にすること、提出前にセルフチェックリストで確認すること、通らなかったときも別の出版社や出版プロデュースという選択肢があることの3点を押さえておきましょう。
まずは本記事のテンプレートに、自分の企画を当てはめてみてください。
自分で書き上げる時間が取れない方は、話すだけで出版企画から書籍化まで伴走する支援もご検討ください。
「話すだけで書籍が完成する」出版支援の詳細はこちらをご覧ください。

友部 貴幸(ともべ たかゆき)|KISACHI.株式会社 代表取締役
AI活用の出版戦略で、経営者の情報発信を支援しています。

